マンガにはバトル、恋愛、日常、仕事、休日などなど様々なジャンルがあると思いますが、
ストーリーに欠かせない要素ってなんだと思います?
ええ、不幸です。めちゃくちゃ偏った意見だと思いますが、
この振れ幅によって後にハッピーエンドになったときの
感動が変わってくると思いませんか?
まあ映画や小説もそうですが、最初から最後まで幸せのまま
面白くするのはめちゃくちゃ難しいと思います。
ですが!中には、さすがにやりすぎでは?と思えるほど
ハードモードすぎる人生を歩む作品もあります。
ということで今回は、挫折、失敗、事故、生い立ちなど様々な不幸はあるものの、
いくらなんでもやりすぎでは?と思ったマンガ作品をご紹介してみたいと思います。
これ、自分だったら絶対に精神が崩壊する自信があります。
一応言っておくと、決して作品を否定しているわけではございません。
いくらなんでも不幸すぎるマンガのキャラ5選
裏切り・孤独・絶望の詰め合わせ ベルセルク(ガッツ)
作品概要:
世界的にも有名なダークファンタジーマンガ。
近年、残念ながら原作者の三浦先生が亡くなられ、
親友であった森先生が三浦先生から聞いていたストーリーを元に
アシスタントの方たちと協力して完結まで連載中です。
私も大好きな作品ですが、この主人公の人生、
いくらなんでもハードすぎるんです。
ガッツの不幸すぎる人生まとめ
不幸その①母親の死骸から生まれ、原因となった傭兵団に拾われる
誕生から悲しすぎます、戦場で処刑によって首を吊って
亡くなった母親から生まれ落ちました
親の死に目に会うなんてどころじゃありません。
ガッツはその後、ちょうど子どもが欲しかった
傭兵団の団長の妻に拾われることになります
不幸その②少年時に、傭兵団の団長に春を売られる
荒くれ集団とは言え、身寄りのない自分を置いてくれる傭兵団の団長を
慕っていた主人公ガッツ。
しかし、団長に男性に安値で売りつけられ、毎晩夜の相手をすることに。
小学生で男性にレイプです。
その後、ガッツは団長を殺し、一人で生きていくことになります。
不幸その③親友の裏切り&目の前で恋人がレイプ
これが個人的に一番ヤバイ。フリーの傭兵として生計を立てていたガッツは、
グリフィスが団長を務める鷹の団へと入隊。
最初は、周りからも疎まれていたものの、徐々に認められ、
ガッツ自身もカリスマ性を持つグリフィスに惹かれ心を許していきます。
そして、数年間の旅路の末、鷹の団の規模も大きくなり、
ただの傭兵団から王国の正式な軍隊へと出世。
さらに、ガッツは同じ傭兵団の仲間であるキャスカとも結ばれます。
ようやく見つけた最愛の人、親友、傭兵団の仲間。
生まれてから天蓋孤独だったガッツにようやく気の休まる場所が見つかります。
と思ったらここからが地獄・・・
親友のグリフィスは力を得るため、鷹の団の仲間を生贄に捧げ
ガッツの目の前でキャスカを強姦。
仲間たちは目の前で全滅、キャスカはショックのあまり精神崩壊、
さらに、ガッツ自身も左腕と右目を失います。
不幸その④ほぼ熟睡できない不眠&お尋ね者生活
なんとか生き残ったガッツは、復讐のためグリフィスに繋がる化け物退治を始めることに、
しかし、生贄の儀式の際に付けられたらく印の影響で
夜になると化け物たちが寄ってくる体質に。
そのため、毎晩寝ずに化け物たちと戦う生活を余儀なくされます。
しかも、昼間は、人殺しとしてお尋ね者となり人間側からも
追われる生活を続けることに。
不幸その④ 色覚異常、味覚障害、視野狭窄
常軌を逸した強さを持つ使徒やグリフィスの対抗手段として
狂戦士の甲冑と言われる鎧を手に入れたガッツ
この甲冑を使えば、かなり強力な力を得ることができるのですが、
その代償として色覚異常、味覚障害、視野狭窄など体に支障が。
頭髪の一部は白髪になってしまいます。
不幸その⑤ 最愛の人を再び奪われる
めちゃくちゃな人生ですが、徐々に理解してくれる仲間たちとの出会い、
さらに、魔女や妖精たちの協力もあって、遂にキャスカは記憶を取り戻します。が!
そこにグリフィスまた登場!最愛の人キャスカを連れ去っていくのでした。
踏んだり蹴ったり?一難去ってまた一難?
いやいやすごすぎて日本語には形容できることわざがありません。
完結まで何年かかるのかわかりませんが、
是非、ハッピーエンドを期待したいものです
これでグレない人っているの? メジャー(茂野五郎)
作品概要:
野球漫画の金字塔、メジャー。天才ピッチャーの主人公が、
最終的にメジャーリーグで活躍するという
才能に溢れた華々しい人生かと思いきや、
生い立ちや立ちはだかる壁が厳しすぎるということで
ご紹介します。
不幸の詰め合わせ・・・茂野吾郎人生まとめ
不幸その① 幼少期に母親が亡くなる
4歳の頃に母親が病気で亡くなります。詳しくは描写されていませんが
おそらく脳の病気だと思われます。
父親はというとプロ野球選手でしたが、
無茶な練習をした影響で肘や腰を壊しやけ酒に走ることもありました。
不幸その②父親までも帰らぬ人に
一時期は自暴自棄になっていた父ですが、
吾郎や親友の茂野投手の後押しもあり、
見事バッターとしてプロへ復帰。
プロ野球選手として大活躍していきます。
そして、吾郎のことを気にかけてくれていた桃子先生と再婚。
幸せな生活を取り戻し・・・たりはできませんでした。
第3巻4話、試合中、アメリカからやってきた助っ人外国人
ギブソンとの対決で頭にデッドボール。
その夜、父親は亡くなってしまいます。
唯一の救いは、母親の桃子が血がつながっていなくても、吾郎を育ててくれたことでした。
不幸その③小学生にして致命的な故障
少年野球チーム三船リトルに所属した吾郎は、
その才能を発揮、エースピッチャーとして活躍、
母親の桃子先生も、父親の親友だった茂野投手と再婚することに。
そして吾郎は、茂野投手のチーム移籍により、九州へと引っ越すことになりました。
とここまでは良かったのですが、
吾郎は、無理な投球がたたり、右ひじを故障。
まあこれは自業自得の面もあるのですが、投手への道を絶たれます。
マンガでは詳しく描かれていないのですが、
劇場版の映画でそのエピソードが補完されています。
不幸その④大人たちの汚すぎる妨害工作編
右ひじを壊した主人公は、なんと左投げに転向。
その努力も相まって、日本一の名門校、海堂高校に入学。
その中でも頭角を現していくのですが、
その最強の高校を戦って倒したいと転校を決意します。
しかし、海堂高校の理事長の妨害工作により、
野球部のある高校へは転校できません。
そこで、吾郎は野球部のない高校に入学し、自ら野球部を設立することになるのですが、
まだまだ苦難は待っています。
今度は、試合中の事故に見せかけ、日大タックルならぬ
海堂アタック!脚をスパイクで踏まれ負傷。
足を怪我した状態で試合を続行することになりました。
不幸その⑤メジャーへ行くも今度は左肩を故障
様々な苦難や壁を乗り越え、メジャーリーグやW杯でも活躍をみせ、
MVPも取った吾郎、最後の不幸は左肩の故障です。
投手への道を絶たれた吾郎は、父と同じくバッターへの転向を決意。
日本プロ野球界入りを果たすというハッピーエンドで締めくくります。
生まれた時点で人生ナイトメモード:どろろ
作品概要:
レジェンドマンガ家手塚治虫先生の作品。
当時は人気がなかったため打ち切りに近い状態で終わったそうですが、
後に様々なリメイクが生まれ再評価されています。
降りかかる不幸の種類こそ少ないですが、
主人公の生い立ちが衝撃的なほど悲惨なのでご紹介させていただきます。
生まれた頃からほぼ詰んでるとしか思えないどろろの人生
不幸その①親の勝手な野望で体の48か所がない状態で誕生
天下を取りたいという願いをかなえるため、
醍醐景光が生まれてくる自分の子どもの体を48体の魔物に捧げます。
しかも、実際に生まれた瞬間に川に流されるという
鬼畜の所業。こうして彼のハードすぎる人生が始まったのでした
不幸その②進むも地獄戻るも地獄 体を取り戻せば取り戻すほど弱くなる
体のほとんどのパーツが足りないため、義体で補いつつ、
魔物を退治していくどろろですが、そう簡単には上手くいきません。
魔物を倒すほど、義体ゆえに体中に仕込めていた武器が使えなくなったり、
体の感覚が変わる事で、なんなら弱くなっていきます。
進むも地獄、戻るも地獄状態です。
不幸その③打ち切り状態で終わる
当時、どうやらあまり人気がなかったようで、
駆け足状態で連載が終了しました。
細かくは省きますが、魔物退治の旅はこれからも続く的な感じです。
最初が不幸すぎるだけに、できれば気持ちよくハッピーエンドを書いて欲しかったのは
自分だけでしょうか?
ですが、連載終了後、徐々に作品が評価され、色んな形でリメイク。
リメイク版のアニメ(2019年)、
原作の続編を描いた「どろろ梵(ぼん)」ヤングチャンピオン
最近では、ピッコマで「どろろ Re:Verse」が連載を開始するなど
様々な結末を楽しむことができます。
これぞホントの生き地獄。常に体を燃やされ続ける主人公ファイアパンチ
作品概要:
第一話の衝撃で話題となったマンガ
チェンソーマンの藤本タツキ先生の初の連載作品です。
ジャンプ+の躍進の一つになった作品でもあります。
主人公アグニの不幸すぎる境遇
不幸その①毎日自分の体を切断
小さな村で貧しいながらも兄妹仲良く暮らすアグニと妹のルナ。
二人の暮らす世界は荒廃した世界。
アグニとルナは傷ついた体が勝手に再生する祝福と呼ばれる
特殊能力を持つ二人は、毎日体を切り落として、
村人に食料としていました。
不幸その②妹が焼かれ、自分は一生炎で体を焼かれ続ける生活
二人が暮らす村に現れたのは、消えない炎を出す特殊能力者ドマ率いる軍隊。
人肉食を食料として生きていたことをとがめられ、
妹は消えない炎によって長時間苦しみ亡くなってしまい、
そして、アグニはというと、体は燃え続けるのに
祝福で体が再生し続け、死ねないという
拷問官も真っ青の地獄の苦しみを味わい続けることに。
そして、その死なない&消えない炎の体を利用した復讐劇が始まることになります。
一応結末はハッピーエンド?と思えなくもないですが、
結末に至るまで孤独に何万年も生きたりと結構辛い人生です。
不憫すぎてならないボクシング親父 あしたのジョー(丹下段平)
作品概要:
ボクシングマンガの金字塔
原作:高森朝雄・作画:ちばてつや先生による作品
ボクシングマンガの原点と言っても過言ではありませんね。
さて、この作品には、様々な不幸なキャラクターが出てきますが
不幸な人で名前を挙げれば、主人公の師匠である丹下段平ではないでしょうか?
報われなさすぎ!丹下段平の人生まとめ
不幸その① 左目を負傷し、ボクサー引退
現役時代は、有望な選手でしたが、
日本タイトル戦の直前で左目を失明し、ボクサーの道をあきらめることになります。
不幸その② トレーナーの道を志すも選手たちが次々といなくなる
ボクサー引退を余儀なくされた段平ですが、
トレーナーの道を志します。
こうして借金に借金を重ねて選手を育てる段平ですが、
才能がある選手を育てて次々といなくなっていきます。
不幸その③ 主人公の数々の裏切り
その後、飲んだくれの人生を送る丹下段平でしたが、
主人公の矢吹丈の才能に惚れ、懸命にジョーを口説き始めます。
段平は、ジョーになんとかボクシングを仕込もうと
体にムチを打って土方でジョーの生活費を出したりしてあげますが、
見ないところでサボったり、遂には、街の子どもたちをそそのかし詐欺
遂には立てこもり事件まで起こし、鑑別所送りに。
それでもめげない丹下段平は、
鑑別所に手紙でトレーニング方法を伝えたり、
親族しか面会できないはずの鑑別所に劇団として会いに行ったりと
もはや最愛の恋人なみの執着でなんとかボクシングを教え込もうとします
不幸その④ 人生をかけて育てた弟子が真っ白に
様々な苦難がありながらもなんとかジョーは、
世界チャンピオン戦にまで辿りつきました。
が!最後は愛弟子が真っ白に。
死んでしまったのか、生きているのかは明確にされていませんが、
選手引退はほぼ確実でしょう。
まとめ
今回は、比較的メジャーなマンガから
ハードモードすぎる主人公たちをまとめてみましたが、
幸運な状態から不幸な状態に突き落とされるのが一番辛いですね。
他にも数を挙げればきりがないほど、不幸な目にあっているキャラクターは
いるので、また機会があればご紹介したいと思います。
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